S11全国ダブル 最終11位 ガルクレセ

前書き

初めまして
今回はダブル勢の知りあいから構築記事の執筆を依頼されたということで今期でガルーラを使うのをやめるのもあり記事を書くいいきっかけだと思い記事を書くことにしました
初めての記事ということで至らない点があると思いますが読んでくださると幸いです

構築を組むに当たって

まずメガ枠であるガルーラを考えるところから始まりました
ガルーラを使おうと思ったきっかけは全国ダブルで1800帯の相手にグロウパンチ型のガルーラを使われて強そうだと感じた事です
グロウパンチによる勢圧力の高さ、弱点の少なさや元々の耐久値の高さにより簡単に倒れない事、不意打ちによる縛りなど強い要素がいくつか感じられこれらを活かしたパーティーを組みたいと考えました
次に入ったのがガオガエン
ダブルバトルにおいて非常に優秀なサポート兼炎枠
炎枠として優秀なヒードランガオガエンの選択に迫られたがガルーラが型の都合で猫騙しが無いため猫騙しができておまけに威嚇ととんぼ返りを併せ持つガオガエンを選択
残りの4体ですがガルーラやガオガエンと相性が良くて耐久値やサポート性能が非常に高いクレセリア、フィールドによるサポートや対雨、威嚇持ちに対して強く出られるカプ・レヒレ、地面や電気に受けだしが出来て威嚇サイクルを可能にするランドロス、速さと火力を両方備えてる特殊アタッカーであるカプ・コケコを入れてパーティーが完成

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個別解説

ガルーラ 特性:きもったま 性格陽気
H4 AS252
実数値(メガ) 181-177-120-※-120-167
恩返し グロウパンチ 不意打ち 守る

構築経緯でも書いた通り猫騙しが無いタイプのガルーラ
ガルーラといえば猫騙し+捨て身タックルの型かグロウパンチ守る型のどちらかになると考えましたがグロウパンチを使える積みエースとして使いたいのと守るによって安全に動かしたかったためこの構成にしました
ガルーラといえば猫騙しというイメージが強かったですが猫騙しが無い型でも十分強いと感じました
猫騙しがあれば良かったと感じる場面は何度かありましたが相手が猫騙しがあるという前提で守ってくれたり猫騙しを抜いたおかげで守るのスペースを確保できガルーラを大事に試合を展開できるため使用感は良かったです
1つ気になった点は耐久に全く振っていないため簡単に倒れやすいということです
特化ランドロスの馬鹿力が乱数(90.6%~107.1%)なので相手のランドロスがスカーフ型だと少し動き辛さがあります
少し耐久に伸ばしてみるのもいいかもしれません

ガオガエン 特性:威嚇 性格:意地っ張り 持ち物:突撃チョッキ
調整…164-188-36-※-76-44
実数値 191-174-115-※-120-86
H…16n-1
HB…特化ランドロス地震耐え(Wダメージ)
HD…特化メガバクーダの大地の力耐え(突撃チョッキ込み)
フレアドライブ はたき落とす 猫騙し とんぼ返り

JCS予選から愛用しているチョッキガオガエン
メガバクーダの大地耐え調整はほぼ意味が無かったですがチョッキを持つことによりカプ・レヒレメガサーナイト等に対して安全に動くことができます
ランドロス地震耐え調整はクレセリアランドロスの並びに対して動かせるのでいい調整だと感じました
GSルールでHD木の実型を使ってから木の実にしたいことも何度かありましたがあらゆる攻撃を耐える可能性を確保してくれる突撃チョッキは便利だと感じました
カプ・テテフの格闘ZをDに補正をかけなくても耐えられるのが突撃チョッキの利点
技構成は至って普通の型です

カプ・コケコ 特性:エレキメイカー 性格:臆病 持ち物:電気Z
H4 CS252
実数値 146-※-105-147-95-200
10万ボルト マジカルシャイン 身代わり 守る

パーティー内の火力と速さを補う為に採用したZ枠
調整は普通の型ですが技構成に身代わりが入っているのがワンポイント
この枠は元々吠えるにしていてトリックルーム系や害悪系に対して使っていましたがあまりにも打つ機会が無さすぎて困っていたときに思いついたのがこの身代わり
どういう場面で効果的かというと凍える風を打たれる時や有利対面を取って相手に圧力をかけている時等に強さを発揮します
カプ・コケコは耐久値が低くすぐに落ちやすいので身代わりによる行動保障はすごく使いやすかったです
残りの3つは10万ボルト、マジカルシャイン、守るという何の変哲もない構成です
エレキフィールドが有れば電気Zでメタグロスボーマンダ、ゲンガー、ガルーラ等の主要なメガ枠を縛れる強力なZ枠
Zの使いどころが難しい分刺されば一気に有利になります
カプ・レヒレ 特性:ミストメイカー 性格:控えめ 持ち物:ウイの実
調整…236-※-108-84-36-44
実数値 175-※-149-138-155-111
H…16n-1
HB…特化ランドロス地震Z耐え
HD…臆病C252メガゲンガーのヘドロ爆弾耐え
濁流 ムーンフォース 瞑想 守る

ガルーラの苦手なガオガエンランドロスを濁流で流し込み、ボーマンダムーンフォースで倒してくれる
威嚇要員や対雨系統等に重宝する耐久型アタッカーです
瞑想の積み起点を作ればそれだけで相手を詰ませられることもある強力な存在
Sラインは元々追い風と組ませて使っていた名残で111にしています。111にすることで追い風中に控えめスカーフテテフを抜くことができます。凍える風と組ませた調整に変えた方が良くなりますが特に気にならなかったので変えてません
メガゲンガーのヘドロ爆弾耐えをしているおかげでゲンガーの前でも動く事ができ、よく組まれているガオガエンランドロス等に対して削りを入れられます

ランドロス(霊獣) 特性:威嚇 性格:意地っ張り 持ち物:拘りスカーフ
H4 AS252
地震 いわなだれ 馬鹿力 とんぼ返り

無効タイプ2つに威嚇とんぼ返りを併せ持つ優秀な威嚇枠
拘りスカーフを持たせることによりカプ・コケコ、メガゲンガーメガメタグロスメガリザードンY等を縛れる状況を作り出せる
クレセリアランドロスの同時選出をあまりしなかった関係でスカーフ地震は少し使いにくかったですがやはり高速高火力の全体技を撃てるのは強力

クレセリア 特性:浮遊 性格:穏やか 持ち物:マゴの実
調整…220-※-36-124-76-52
実数値 223-※-145-111-176-112
H…16n-1
HB…特化カプ・ブルルウッドハンマー2耐え(フィールド無しorフィールド有り威嚇入り)
C…余り
HD…11n
S…S-1最速100族抜き
サイコキネシス 凍える風 トリックルーム サイドチェンジ

恐ろしい耐久値とサポート性能の高さを持ち地面を透かせる便利枠
S操作二種とサイドチェンジによりガルーラやカプ・レヒレ等の積みエースを引き立てる働きがあります
削りとしてサイコキネシス
状況に応じてガオガエンと組ませてトリックルームを展開することもありますが元々は相手のトリックルームに対する切り返しとしての採用です
カプ・コケコの電気Zやルンパッパの水Z等素で受けたら崩壊するZさえも普通に耐えてしまう耐久値の高さは頼りがいがあります

選出と立ち回り

先発 ガオガエン+カプ・レヒレ(カプ・コケコ)
後発 ガルーラ+ランドロス

8割くらいこの選出パターン
序盤はカプ・レヒレで威嚇要員を排除したり場を荒らしたりで様子を見て終盤はガルーラで詰めるという流れ
ボーマンダメタグロスリザードン、ガルーラ、ゲンガー、サーナイト等あらゆる構築に対応できる選出
カプ・コケコが欲しいと判断した場合はカプ・レヒレの枠をカプ・コケコにして戦いますがカプ・レヒレの方が受け出しが効き、耐久性能が高くて安定感はあります


先発 ガルーラ+カプ・コケコ
後発 ガオガエン+クレセリア(ランドロス)

主にミロカロスキリキザンオコリザル等の威嚇対策枠が入っている場合の選出
ガオガエンランドロスを両方出すと威嚇による事故が怖いのであまり出したくはないですがランドロスが欲しい場合は無理やり出すこともあります
対バシャキザン構築に対しては絶対この選出


先発 ガルーラ+カプ・レヒレ
後発 ガオガエン+クレセリア

主に対雨系の構築に対する選出です
ガルーラで圧をかけながらガオガエンクレセリアカプ・レヒレをサポートしカプ・レヒレを通していく形をとります
上記の選出と同様に威嚇対策枠が入っている場合もこの選出は有効です


使用感と苦手な相手

このパーティーはあらゆる相手に対応可能であり完成度としてはいいものになっていると思います
威嚇2枠採用により対物理系には安定感があり、現環境でトップクラスの強さを誇るカプの2採用により状況に応じてカプ・コケコかカプ・レヒレを使い分けられるためゲームプランを組みやすいです
構築の軸であるグロウパンチガルーラはしっかり積む隙を作り通すことが出来れば相手を全滅させることも可能です
ただ、強みもあればその分弱みも見えてきます
具体的に言うと威嚇が2枠入っていることによりミロカロスキリキザン等の威嚇対策枠に対して立ち回りが窮屈になり、カプが2体入ることによりメガゲンガーであったりJCS2018以降数を増やしたニドクイン等の毒タイプに対して辛い立ち回りを強いられることになります
これらのパーティーを相手にするときは選出段階からかなり悩まされ立ち回りがシビアになります

苦手な構築
ゲンガー ガオガエン ジャラランガ カプ・ブルル @2
WCS2018で一時期流行したジャラゲン構築
ジャラランガ単体だと特に困ることは無いですがメガゲンガーと組ませられると非常に厄介
ガオガエンランドロス等でしっかりゲンガーに対して牽制しつつカプを通せなければゲームを終わらせてしまうため注意が必要です


ゲンガー ガオガエン ランドロス @3
滅び系のゲンガエンです。WCS2018以降数を増やしたエミリオパの完成度は凄まじく、何もできずに負けることもあります
エースであるメガガルーラを通そうにもこの手のメガゲンガーは滅びの歌や身代わり等で簡単にガルーラの攻撃を透かせるためこちらとしては分が悪いです


ラッキー ツボツボ ミミッキュ バリヤード etc.
たまに当たるツボラキ構築
ラッキーに何も出来ないのでどうしようもできないです
数は多くはないためそこまで神経質になる必要は無いと思いますが上位に上がる為には対抗策は欲しいところ


苦手なポケモン

メガゲンガー
素早さや特殊火力の高さに加えて影踏みという非常に強力な特性を持っておりサイクル戦を防ぐ役割もあります
このパーティーへの刺さり具合はかなりよく、ガオガエンランドロス等を上手く通さないと負けます

サンダー
パーティー全体にまともな有効打が無いため基本的にゴリ押しで戦いますが、処理速度が遅いため追い風展開を許しがちになります
追い風ターンを凌げば勝ち目はあるので一方的にやられることはあまりないです


ミロカロス
前述した威嚇対策枠
全体的に水技の通りがよく、凍える風によるS操作が強力でなかなか苦戦します
これに対しカプ・コケコが活きるわけですが、元々の特殊耐久の高さだったり取り巻きのランドロスだったりでそう簡単に突破させてくれません
ガルーラで積めばゴリ押し可能ではあるのでこれらを活用しないといけません

トリトドン
WCS2018世界チャンピオンも使用していたポケモン
電気と水の一貫が切れる上に草しか弱点が無いということ、流行りのガオガエンランドロスに打点を持てることが強みです
火力が少し足りないのが雄一の救いでカプ・レヒレやガルーラで起点にできることもありますが対処が遅くなるとかなり削られる危険があります

終わりに

全国ダブルで最終11位という結果を出せたのは励ましの言葉をかけてくださったり構築やプレイングの指導をしてくださった方々のおかげだと思っています
この場を借りて御礼申し上げます

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まだ自分の実績に満足していないのでこれからも少しずつ進歩していきます
このパーティーを使うことで学べたことが沢山ありとてもいい経験になりました
去年の8月からこのパーティーを使い込んできましたが新しいものに触れたいと思い今季でこのパーティーを使うのをやめようと思います

初めての構築記事ということで足りない部分があると思いますがこれから慣れていきたいと思います
ここまで読んでくださりありがとうございました
この記事が何かの参考になれば幸いです