VGC2022 剣豪の幽冥祭祀

はじめに

こんばんは、マスターです

8世代も終わりを迎えようとしていますがいかがお過ごしでしょうか?

3年間の振り返りや総括をまとめたり、テラスタルや新ポケモンの考察で新作を心待ちしたり、擬似的に2023ルールを模して9世代に向けて練習したりなどいろいろあると思います

今回は僕が今年使い込んでインターネット予選を抜け、全国大会が終わるまで共に過ごしたチームを記念の意も込めて書き残したいと思います

どうか最後までお付き合いいただけると幸いです

 

 

 

 

実績

マスター

PJCS2022予選 予選抜け、JCS出場権獲得

シーズン31 ダブル 最終15位

ぽんぽんた

シーズン29 ダブル 最終27位

 

 

目次

〜黒バドレックスとの出逢い〜

今年の2月と3月に行われたインターネット予選では下の画像のチームで挑みました

 

どちらもなかなか勝ち上がることができず、そもそも白パル(トリル軸)に関してはトリックルームをあまり使わない自分にとっては普段のプレイと違った立ち回りが求められるため、扱いきれずに終わってしまいました

この現状では今年のルールで勝つことは無理なので全く別のチームを模索することにしました

……

………………

3月予選を終えて何気ない日々のレート対戦に励んでいる中、ある日新たな出逢いが訪れました

今回のチームの主軸である黒バドレックスです

レートで対戦を重ねていく上で相手が使ってくる黒バドレックスが強力だと感じ、“もしかするとこの伝説の名馬を軸にしたら強いのでは…?”と考えはじめました

具体的にどのような点に惹かれたかというと

・禁止級伝説の中で1番高い素早さ種族値を誇る

命中安定且つ高火力の全体技を主力としていて高い攻撃性能を持っている

・黒の嘶きによる高い全抜き性能

猫騙しで止まらない強力なアタッカー

 

などなど上記のような魅力を感じ使用を決意しました

〜構築経緯〜 【黒バドレックス×ザシアンの選定理由】

黒バドレックスを入れることを決めた後、相方である2体目の禁止級伝説を考えることにしました

数ある候補の中からザシアンを選びました

ザシアンを入れることによって、黒バドレックスを軸にする上で障壁となる禁止級伝説イベルタルに対して、メイン打点の悪技と飛行技を半減で抑えつつ、巨獣斬で高い圧力をかけることができます

また、ガオガエンポリゴン2といったアストラルビットを半減以下に抑える相手に対して格闘打点も刺さります

また本構築に限った話ではありませんが、ダイマックスという要素が非常に重要な8世代ルールにおいて、相手のダイマックスに対する強力なカウンター、拒否性能の高さを持つザシアンは非常に優秀です

その点を評価してザシアンを相方として選びました

チームに入れて絶対に裏切られることはないだろう…と

 

黒バドレックス×ザシアンの組み合わせの強みとして以下の点が挙げられます

・禁止級伝説の中で最速の組み合わせ

命中安定技を主力技としている

・黒バドレックスのダイホロウを活かしたファントムビートによる制圧

 

禁止級伝説の2体の選択に納得がいったので、残りの一般枠4体を考えていきます

 

〜構築経緯〜 一般枠

ボルトロス

まず一般枠の中で1番最初に入ったのは負けん気の物理ダイマ型のボルトロスです

理由として 

・黒バドレックス×ザシアンを使う以上イベルタルガオガエンに厚くしたかった

ダイマエースの選択肢を増やすことで対応範囲を広げたり、ゲームプランの選択肢を増やす

・ダイジェットによる素早さ操作を行い、行動順で優位を取りたい

上記の3点から、ボルトロスを入れました

ザシアンがいるとはいえ、イベルタルの相手をザシアンだけに一任するのは、不安要素が残ります。その上黒バドレックス、ザシアンどちらに対しても強い要素を持ち合わせるガオガエンにはできれば強くしておきたいです

イベルタルに対しては、

攻撃面…ダイサンダー(ワイルドボルト)で打点を持てる

防御面…ダイジェットは半減に抑え、ダイアークは負けん気が発動して攻撃性能が強化される

※突撃チョッキを持つことで手助け+命の珠ダイアークやC+2(弱点保険)ダイアークを1度は耐えられる

素早さ面…イベルタルがS99に対してボルトロスはS111なので行動順で優位に立てる

 

ガオガエンに対しては、特性の威嚇により負けん気が発動し攻撃が1段階上がる

といったように、イベルタルガオガエンに対して有利だと考えました

 

ゴリランダー

黒バドレックスのダイホロウ展開において、ゴリランダーの存在は非常に強力だと考えています

というのも、僕自身が2020ルールのインターネット予選でファントムビートを軸としたチームにゴリランダーを入れて予選抜けをしました。その経験からダイホロウとゴリランダーが相性が良いと考え、今回も採用に至りました

 



ただでさえ、強力なフィールド下のグラススライダーが更にダイホロウの防御ダウンが重なると制圧力は絶大です

単純にグラスフィールドう×グラススライダーの性能を評価して入れたのですが、他には以下のようなメリットもあります

・GSルール最強格であるカイオーガに対して強いアタッカーである(先制で縛る展開を実現しやすい)

・イエッサンやモロバレルを組み込んでいる相手(主にトリル系)に対して強く立ち回れる

 

これらの点からゴリランダーを評価し、採用に至りました

 

ガオガエン

非常に高い性能をもち、構築全体の耐久力や安定感を引き上げることができるので迷わず入れました

特性の威嚇によりザシアン、グラードン、白バドレックスといった強力な物理アタッカーを抑制できたり、猫騙し・高い耐久・耐性・Sの遅さ・捨て台詞による弱体化などを活かしてトリックルームに対抗することもできます

 

レジエレキ

最後に素早さ操作を行い、行動順で優位に立ちたいと考え素早さ補強枠が欲しいと思いました

そこで選んだのがレジエレキです

いたずら心をもち、追い風が使えるエルフーンや電磁波や怖い顔が使えるオーロンゲも素早さ補強の役割を担うことができますが

攻撃をしながら素早さ操作ができる

・いたずら勢だとイベルタルに対して変化技が阻害されて立ち回りが窮屈になるのに対し、レジエレキだと先行エレキネットを通せる

トランジスタ10万ボルトにより攻撃性能や削り性能が保証されている

このことからいたずら勢を差し置いてレジエレキを入れることにしました

 

以上の流れで6体のチームが完成しました

以下個別解説に移ります

 

〜個別解説〜

黒バドレックス

配分…CS特化

最速のザシアンを必ず抜けるという利点から最速

ミラーにおいても同速勝負に持ち込めます

 

命の珠…禁止級伝説に命の珠を渡すのが1番強いだろうと考え、持ち物が自由に選べる黒バドレックスに命の珠を渡しました

ダイマ運用のアストラルビットだけを見るなら拘りメガネの方が攻撃性能は上がるのですが、拘りメガネはダイマックス中に効力が無いのでダイマックス中も非ダイマックスもどちらも考慮するのであれば命の珠が攻撃性能を最大限引き上げられます

また、拘りメガネと違い技を自由に選べて小回りが効く点もメリットです

 

今年お世話になった美しき愛馬

高速・高火力・全体技・命中安定という非常に強い要素が備わっており、特性の黒の嘶きによって能力が上昇すると更に破壊力は増して止められなくなります

全体技を主力としているので、この指とまれや怒りの粉といった攻撃を吸い寄せる技やサイドチェンジなどの行動を気にせずに攻撃を通すことができますし、相手の守るのリスクが大幅に軽減されます

また、高い特攻と命の珠による火力増強も相まって相手に与える圧力は絶大で相手を2体同時に倒す展開も狙いやすいです。高い攻撃性能、素早さと全体技が特性の黒の嘶きとすごく相性が良いです

また、ついつい忘れがちですが第2の特性(???)緊張感によってガオガエンの回復実やシュカの実を無視できるのも強かったです

タイプ相性的には不利なガオガエンですが、シュカの実を無視できてダイアースを撃ち込めるという点で黒バドレックスでガオガエンを倒す展開を狙いやすいです

 

耐久方面が若干心もとないという印象をもっていたので、ガオガエンの威嚇・捨て台詞や自身のダイアースの特防補強でカバーしてあげます

理想論ではありますが、そもそも相手に何もさせずに先に倒してしまえば何ともないです

 

ゴーストタイプは悪タイプを苦手としていますが、特殊ゴーストという性質はガオガエンの強みである威嚇と猫騙しという要素に全く影響を受けないのでそういう点でガオガエンに対する立ち回り易さを感じました

これは7世代のメガゲンガーも同様だと考えています

 

 

アストラルビット…黒バドレックスの主力技であり確定技

威力120命中100 全体技という禁止級伝説に相応しい優秀な攻撃技

ダイマックス時はダイホロウにより、相手の物理耐久を弱めることができるのでザシアンやゴリランダーなどの物理アタッカーが活躍しやすくなります

ダイホロウ

・技の威力が上がり、全体技の補正も無くなるので単体火力としては強い

・前述のファントムビートの動きをとる

ワイドガード透かし

アストラルビット

・ダイホロウと比べて威力は落ちるものの、2体同時に攻撃できる

 

ダイホロウとアストラルビットの撃ち分けが大事

破壊光線…ダイマックス時に撃つ技として入れました

相手のダイジェットにより一方的に上を取られたくないので、ダイアタックで対抗することがあります

副産物としてオーロンゲやポリゴン2といった本来ダメージを入れづらい相手に無理やり削りを入れることもできます

1度だけ素の破壊光線を使ったことがあります。C+2状態HP満タンのオーロンゲに撃って勝ちました

 

マッドショット…ダイアースの元技として入れました

基本的に黒バドレックスはガオガエンに対して無力になりがちですが、命の珠×ダイアースによって黒バドレックスでガオガエンを倒すことが一気に簡単になります(絶妙にダメージが足りなく、満タン相手を一撃で倒すには相手の育て方やダメージの振れ幅に強く影響されるのでそこは要注意。体感だと猫騙しを事前に打って削ってあげると綺麗に倒せるイメージだった)

ガオガエンに対して以外にもザシアン、ディアルガ、レジエレキなどに対しても撃っていけます

相手の特殊禁伝に対してダイアースで耐久補強する動きが強く、例としてザシアン×カイオーガに対してザシアンを倒しながら耐久補強してカイオーガの猛攻を受け流すといった展開も狙えます

前述のガオガエン同様、満タンのザシアンに対しても注意が必要。H252の時点でダメージの振れ幅次第では倒せないですしもう少し耐久を高められると確定耐えまでしてしまいます

・事前に少し削ってあげる

・事前に黒の嘶きを発動しておく

・そもそも相手が耐久に厚くしていなかった

上記のうちどれか1つでも条件を満たせば問題無いですが、3つ目はオープンシート制ではない限りお祈りでしか無いので上2つを意識します

どれも満たしていない場合は最低限威嚇による巨獣斬のケアが必要不可欠

こちらも1回だけ素でマッドショットを打ち、勝った対戦があります。グラードンオーロンゲの怖い顔+@に対してマッドショット+巨獣斬で先手をとって倒しました

 

守る…重要なメインエースなので大事にするべく守るは必要

追い風やトリックルームのターン枯らしや、様子見として使えます

君を守りたい

 

この黒バドレックスを使った不満点としては

・ザシアンの+1巨獣斬で一撃でやられてしまう

・HP満タンのザシアンもガオガエンに対して安心してダイアースを撃てない

・ミラーが非常に嫌

という3つの点がありました…

ダイアースに関しては元技が威力55()なので仕方ないですし、ダイアースのダメージについてもわざわざ控えめにして最速の強みを失いたくなかったので割り切りました

これらは立ち回りで補います

それでも結局はこの不満点を差し置いても非常に強力でした

 

ザシアン

※画像は歴戦の勇者の姿

剣の王 実数値 167-222-135-×-136-220

 

調整意図

・S…最速にするため特化。最速にすることによってザシアンミラーを制したり、素早さ操作を絡めて相手の中速追い風に対して上を取る

→黒バドレックスと並べることによって大抵の場合相手のザシアンを縛ることができるので、ザシアンミラーにおいて立ち回り易さを感じました

(陽気ザシアンは3〜4割と比較的少なく、意地っ張りが多いので同速勝負の確率50%よりも分が良い)

・D4…余りの部分。HとBに回さなかった理由は、H4にしてしまうと4nの168になってしまい身代わりが4回使えなくなる、Bは威嚇により手軽に補強できるため消去法でD4としました

 

ソード・シールドを象徴する禁止級伝説

高い攻撃性能、素早さをもち、タイプ面も弱点が2つのみに対して半減以下が11もある優秀な禁伝

 

役割

相手のダイマックスに対するカウンター

・黒バドレックスにとって嫌な悪やノーマルに対しての役割遂行

・ダイホロウと合わせたファントムビートプランの要員

トリックルームに対して身代わりと守るを絡めて対抗する

・優秀な耐性を活かして相手の攻撃に対して受け出す

 

巨獣斬…主力技であり確定技

相手のダイマックスに強い

 

インファイトガオガエンポリゴン2ディアルガカミツルギなどを倒しきる為に格闘技は外せなかった

聖なる剣ではない理由は以下の3つ

能力変化を無視する聖なる剣ではダイホロウによるBダウンを活かせない

ガオガエンをできるだけ早急に倒したかった

・聖なる剣の利点である能力無視の効果が特に必要としない

→ダイスチルや鉄壁などでBを補強してくるソルガレオドータクンナットレイなどに対して黒バドレックスが強い

 

タイプ不一致のはずなのに襷ウーラオス以上の火力が出せるのが壊れてる、

じゃれつくが無いのでカイオーガパルキアなどがキツめに感じるかもしれませんが、インファイトで半分以上削れるのでゴリ押し可能です

 

身代わり…僕がかなり好きな技です

相手のダイマックスターンを凌げる

トリックルームターンを凌げる

・状態異常を拒否できる(主にモロバレルのキノコの胞子)

・身代わりが壊れない攻撃を受けた時にアドバンテージが得られる(例…凍える風)

猫騙しと合わせて詰め筋となり得る

(ボルトロスとのセットプレイの為に使える)

これらの点から身代わりに魅力を感じ、使い続けました

他の構築においてもよく身代わりを入れてました

ただ単に僕が気に入ってるだけです

 

守る…黒バドレックス同様

身代わりと合わせてかなり時間を稼ぐことができます

 

レジエレキ

 

持ち物:気合いのタスキ

カイオーガのしおふき、黒バドレックスのアストラルビット、ザシアンのじゃれつくなどあらゆる即死級の攻撃を撃たれるので気合いのタスキで行動保証をもたせました

耐久が非常に低いレジエレキと気合いのタスキは非常に相性が良い

 

配分…CS特化

耐久面は気合いのタスキに委ねて、レジエレキの強みを最大限引き出せるCS特化

最速にすることによってダイジェット1回撃った相手のボルトロスの上を取れたり、素早さ操作込みで追い風中の相手の上を取れたり、素早さを抑えたレジエレキの上を取れたりなどメリットは多くあります

 

この世の全てのポケモンの中で1番の速さを誇る化け物

典型的な高速・高火力・低耐久アタッカー

素早さ方面を補強したくて入れましたが、電気技の威力を増強する特性のトランジスタのおかげでアタッカーの動きもとれます

攻めの動きをする時はザシアン・黒バドレックス・ボルトロスのどれかと並べて動き、場を整えたい時はガオガエンと並べます

 

10万ボルト…アタッカーの動きもとれるようにする為に必要不可欠

電気に弱いカイオーガイベルタルダイマックスができないザシアンなどの相手に対して削りを入れたり倒しきることを狙えます

 

エレキネット…採用理由の大半を占める技

2体同時に素早さ下降と削りを押し付けられるので強い

 

電磁波…エレキネットとは別の方向から素早さ関係にアプローチできます

エレキネットとの相違点として以下のメリットがあります

・素早さ下降率が1/2とエレキネットよりも大きい

・状態異常を付与するため、能力ダウンをさせるエレキネットと違って交代で解消できない

・麻痺による行動不能の効果を狙うことができる

・エレキネットで能力の下がらないクリアボディ(主にソルガレオ)に対して刺さる

 

基本的にエレキネットを撃つことが殆どですが、稀に電磁波を打ちます

素早さ操作として有用ではありますが、基本的にお茶を濁すようなイメージで使いました

 

ボルトロス

 

持ち物:突撃チョッキ

特殊禁伝や特殊型のレジエレキなどに簡単にやられないようにするべく突撃チョッキを選択

特性:負けん気

黒バドレックス×ザシアンの軸に添えるというコンセプトから、いたずら心は無し

負けん気の物理型にすることによってイベルタルガオガエンなどに対して圧をかけます

 

配分…AS特化

調整意図…しばらくの間耐久を少し伸ばしてダイマックス状態で陽気ザシアンの巨獣斬と臆病タスキ持ち黒バドレックスのアストラルビットを非常に高い確率で耐えるようにしていたのですが、最終的にAS振り切りへと変更しました

変更したきっかけは、僕のチームを使ってくれていたぽんぽんたさんから「(攻撃を削ぐと)黒バドレックスに対してエレキネット+ダイジェットが乱数絡む」という話を聞いたことです。

黒バドレックスを仕留め損ねることを問題視したのと、元の調整があまり活きた覚えが無いということから変更へと至りました

 

役割

ダイジェットやダイナックルを用いて能力を強化する

イベルタルガオガエンに対する役割遂行及び牽制

カイオーガイベルタル、ホウオウなどに電気打点を撃ち込む

・エレキネットによる素早さ操作

・瓦割りによる壁破壊

 

第2のダイマアタッカーとして活躍してくれました

構築経緯や上記の解説で殆ど書きたいことは書き残しました

ちょっとした豆知識ですが、ダイジェットを3回撃って素早さを3段階上げれば追い風中の黒バドレックスの上をとれるのが偉いです(+3ボルトロス…447 追い風中黒バドレックス…444)

それによりエレキネットを入れてしまえば、追い風を凌いだ後こちらの黒バドレックスやザシアンで先行して倒す流れを作ることができます

 

どの行動にも意味はありますが、ボルトロスを使う上で1番通したい行動はダイジェットです

ダイジェットの素早さ上昇により相手の上をとることが、被弾回数を減らすことに繋がります

耐久が低いことや、技の性質上非ダイマックス状態の行動が弱くなってしまうことなどから、ダイマックスへの依存度が高くなってしまうことが欠点です

また、攻撃力がお世辞にも高いとは言えないので、負けん気の発動やダイナックルによって攻撃を強化することが大事になってきます

 

ワイルドボルト・ダイサンダー…カイオーガイベルタル、ホウオウ、ザシアンなどに対して撃ちます

ワイルドボルトだと反動ダメージが手痛いのがマイナスポイント

 

空を飛ぶ(ダイジェット)…ダイマックスさせてダイジェットとして使います

素早さ上昇の追加効果を利用し、素早さ関係の優位を狙います

空を飛ぶだと2ターンかかるため守られたらどうしようもない上に外しもあるので信用不可

 

瓦割り…ダイナックルとして撃ち、攻撃力を増強させます

素で撃つ場合はオーロンゲの壁を壊すことを目的とします

馬鹿力ではない理由は、壁を壊す効果を評価したというのと耐久ダウンを嫌ってという2つです

 

エレキネット…非ダイマ状態での素早さ操作として重宝します

前述の通りダイマックスしていない状態の行動がどうしても弱くなってしまうのでダイマックスが終わった後でも試合に貢献できるようにしました

また、黒バドレックスミラーにおいても重要です

エレキネットを撃つことで素早さを落として同速勝負を避けつつ気合いのタスキを消費させます

 

ゴリランダー

※キョダイマックス有

持ち物:奇跡の種

グラススライダーのダメージを可能な限り伸ばしつつ、拘り鉢巻と違って小回りが効く奇跡の種を選びました

 

調整意図

H…耐久効率が最も良いB+D=Hを意識し、できるだけそれに近くなるように

奇数調整

A…H252カイオーガ(非ダイマ)を確定一発

11n

HB…A実数値136ガオガエンフレアドライブ確定耐え(168〜198)

陽気ASザシアンの+1巨獣斬確定耐え(168〜198)

S…遅めのグラードンをできるだけ抜けるように

ぽんぽんたさんからS115に設定するグラードンのことを教わったので1速く

 

役割

グラススライダー(ウッドハンマー)でカイオーガを倒す

・等倍相手が黄色ゲージ、半減相手が25%以下になった時に先制グラススライダーで縛り、相手の行動を許さない(おおよその目安)

・黒バドレックスのダイホロウと合わせてグラススライダーで制圧する

水技や地面技に対する受け出し(主にガオガエンからの交代)

・イエッサンに対してフィールドを奪い、ワイドフォースを弱くしたり猫騙しでこの指とまれを阻止したりして対応する

モロバレルのキノコの胞子に対して受け出しながら、猫騙しで1ターン時間を稼ぐ

 

御三家界でトップクラスの性能、使用率を誇る草物理アタッカー

初めてインターネット予選を抜けた2年前も、努力値配分以外全く同じ型で運用していたので殆ど同じような感覚で動かしていました

グラスフィールド状態で先制するグラススライダーがとにかく強力で、HPに余裕が無い相手を問答無用で縛ることができる

役割の部分で猫騙しについて軽く触れましたが、もちろん前述の2体に限らずあらゆる場面で使います

決して高いとは言い切れないけど、トリックルームに対応したり枯らす能力はそれなりにもっていると考えています

 

ウッドハンマー…最大火力の攻撃技

全てを破壊します

 

グラススライダー…個人的にはゴリランダーの採用理由の80〜90%くらいの割合を占めています

確定技

 

猫騙し…相手の行動を阻止したり詰め筋として活躍する

 

守る…ゴリランダーの守るには特別な意味があると考えています

ゴリランダーはダイジェットに対して滅法弱いという大きな弱点を抱えています。しかし、ランドロスボルトロスのようなダイジェッターはダイマックス中においては一撃で倒せるものの、ダイマックスが無い状態だと空を飛ぶという弱い技となってしまいゴリランダーに対して手が出しづらくなります

ダイマックス状態でも安定して飛行技を撃てる相手には関係の無い話ですがダイジェットを撃ってくる相手次第ではダイマックスを凌いだ後に詰ませることができます

また、ダイマックスを枯らした後HPが少なくなるのでグラススライダーで格段に倒しやすくなりす

このようなゴリランダーならではの守るのメリットから、守るを入れています

 

ガオガエン

持ち物:シュカの実

地面タイプの禁伝グラードンをはじめ、ディアルガ、ホワイトキュレム、レシラム、ランドロスなど地面技を撃ってくる相手はたくさんいます

地面技の被弾率が高いと感じているのでその対策としてシュカの実を持たせています

回復木の実が欲しい場面もあると言えばありますが、割り切ります

 

調整意図

H…回復木の実ではないので特に細かく気にする必要は無いと考えて総合耐久が最も高くなるよう振り切り

HB…A±0陽気ザシアンのインファイトを確定耐え

D…できるだけ高く

S…レジエレキの電磁波と合わせて最速100族抜き

最遅90族抜かれ(グラードンカイオーガディアルガなど)

 

役割

特性威嚇により相手の物理アタッカーを抑制する

捨て台詞で相手の攻撃性能を落とす。ダイマックスを流したり、追い風やトリックルームを凌ぐのに使える

捨て台詞で控えと交代し、対面操作をする

フレアドライブでザシアンやゴリランダーなどに対して攻めていく

猫騙しで相手の行動を止めたり、詰め筋を作る

耐性や耐久力を活かして相手の攻撃に対して受け出しをし、様子見やターン稼ぎなどをする

トリックルームをはじめとしたあらゆる変化技を挑発で阻止する

 

最強格の一般枠です

特性、種族値、技、タイプ どこを見ても非常に優秀

こなせる役割が多すぎてこれといった採用理由は無いです

 

性格の慎重についてですが、物理方面の耐久は威嚇で手軽に補えるので努力値と性格補正で特殊耐久を補強しようと考えての慎重です

遥か昔に意地っ張りと腕白で運用していた時期がありますが、基本的に慎重HDを好んで使い続けています

 

2018年の春にガオガエン夢特性が解禁されて以来、ガオガエンが使用可能なルールでは毎回使用率上位に君臨しています

使用率上位常連なのが納得できるくらいの単体性能の高さを持っています

個人的にメンバー6体の中にガオガエンがいないと不安になってしまうくらいのガオガエンに対する信頼があります

 

フレアドライブ…一致高火力打点

最低限の攻撃性能をもたせる為に必要

主にザシアンとゴリランダーに対して撃ちました

 

捨て台詞…交代技としても相手の能力を下げる技としても優秀です

ガオガエンがもっている性質ととにかく相性が良いです

・素早さが遅めなので基本的に相手の攻撃を受けてから捨て台詞を打つ展開が多い

→交代先が攻撃を受けないためHPを温存できる

・捨て台詞で控えに戻ることによって再度場に出すことができ、威嚇や猫騙しを利用する機会を増やせる

 

挑発…変化技を阻止するために入れました

主にポリゴン2やオーロンゲやトリル要員などに対して打ちます

相手が最後の詰めとしてトリックルームを展開して勝つプランを狙ってきた時に挑発で阻止すると勝てます

 

猫騙し…ゴリランダー同様、相手の行動を止めたり詰め筋として使用します

 

〜主なゲームプラン〜

・黒バドエース軸ファントムビート

黒バドレックスをダイマックスさせて相手と撃ち合います。ダイマックス技で倒しきって黒の嘶きを発動させたり、ダイホロウで相手の防御を下げてザシアンやゴリランダーに繋げます

 

・ボルトザシアン制圧プラン

ダイマックス状態のボルトロスとザシアンを並べて動かしていきます。ダイジェット+巨獣斬で攻めにいったり、ザシアンが身代わりや守るを使って自身を大事にしながらダイナックルを撃って攻撃性能を大幅に引き上げることを狙います

行動順がボルトロス→ザシアンの状況になった場合は身代わりや守るを挟むことなく自然にダイナックル+巨獣斬の強い動きが成立します

第1回予選でザシアン×カイオーガカミツルギを添えたチームを持ち込んだ時からザシアンにダイジェットやダイナックルの能力上昇を乗せるのが強いと思っていたのでその考えをボルトロスでも応用しました

 

・黒バド一掃プラン

エレキネットやダイジェットを用いてHPを削りつつ黒バドレックスが相手の上を取れる状況を作り、アストラルビットで無双します

黒バドレックスにダイジェットの素早さ上昇を乗せるか、ダイマックス終了後のボルトロスでエレキネットを通すかのどちらかの動きが必要

どちらかと言うと前者の動きをとって黒バドレックス自体の素早さを上げる方が理想的

 

 

選出例 

(黒バドレックスのドット絵が見つからなかったため、レイスポスで代用)

先発 +

後発 +

・黒バドエース軸ファントムビート

VSザシアン+カイオーガにはこの選出が多め

中盤〜終盤にかけてはガオガエンとゴリランダーの猫騙しを絡めてエースを通していきます

ガオガエンゴリランダーの2体がザシアンカイオーガ相手に対して強めだと感じました

 

先発 +

後発  +or

・ボルトザシアン制圧プラン

・黒バド一掃プラン

主にミラーマッチでこの選出をしました

 

 

先発 +

後発 +

VS Rinya sun

黒バドレックスとボルトロスどちらをダイマックスさせるかを状況次第で考えます

 

先発 +

後発 +

VSパルキア+白バドレックス

 

先発 +

後発 +

VSザシアン+イベルタル

 

先発 +

後発 +

VSソルガレオ+カイオーガ

後発黒バドダイマ

 

挙げた例の他にも相手に応じて柔軟に変えていきます

 

感想

2019年のGSルールではインターネット予選最高1712と呆気ない結果で散ってしまい、全国大会がすごく遠い世界のように感じていました

3年の時を経てGSルールでリベンジできたことが自分にとってはかけがえのない思い出となりました

オーソドックスな雰囲気を醸し出しつつもオリジナル要素を組み込めて自分好みの形に仕上がり満足していますし、自分で創ったチームで結果を出すことができてとても嬉しく思います

ですが、インターネット予選を抜けたところで止まってしった心残りもあります

どう取り組めば良いか分からなくなったり、モチベーションが不安定になってしまったりで悩みました

現状ではインターネット予選を抜けることが限界だと痛感しています

今後は行き詰まった時は自分だけで抱え込まず周りの力を頼って困難を乗り越え、より高みへ目指したいと思います

 

3月の後半にこのチームを創り上げ、シーズン31(〜7/1)が終わるまで使い込んだのでかなり長い付き合いでした

命の珠黒バドレックスで無双したり、ボルトザシアンでダイマックスの恩恵を最大限に活かした試合展開を通したり、ガオガエンゴリランダーで交代や猫騙しを織り交ぜてじっくり戦っていったりといろんな動きがとれてとても楽しかったです

使用率が低い命の珠型の黒バドレックスですが、実際使ってみたところ使い勝手が良く、最大のお気に入りポイントとなりました

8世代GSをこの6体と過ごせて良かったです

終わりに

大会ルールの中で1番好きなGSルールで思い出を残すことができて嬉しく思います。僕のチームを使ってくださった上にアドバイスや個体提供をして頂いたぽんぽんたさんをはじめ、一緒に考察してくださった方や応援してくださった方などたくさんの方々に支えられました

本当にありがとうございました

 

9世代ではより良いチームを創り上げて今以上に勝ち上がりたいです

非常に長々と書きましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました

〜アルバム〜