VGC2024 シーズン11ダブル 最終18位 災いの氷雨

マスターです。いつもお世話になっております

2ヶ月ぶりの対戦記事になります

今回はレギュレーションEの最初のシーズンでランクマッチ最終18位になれたので、記念も込めてチームの紹介や感想をまとめていきます

至らない点もあるかと思いますが、最後までお付き合いくださると非常に幸いです

よろしくお願いします

 

レンタルチーム→V0BTQR

 

 

 


構築への認識・概要

 

非常に高い攻撃性能を持っており、相手の守るの影響を受けない水ウーラオスをメインアタッカーとして据えて、その補助役として追い風や雨乞いを先手で打てるトルネロスを組み合わせたトルネウーラの並びが主軸

 

パオジアン…特性の災いの剣によって水ウーラオスの攻撃性能を引き上げられる上に、水ウーラオスで倒すのが困難な草タイプ相手に有効

 

ゴリランダー…水ウーラオスで倒すのが困難な水タイプに対して有効な草アタッカー

ウーラオスの特性 不可視の拳と非常に相性が良いねこだましの使い手

強力な先制技グラススライダーで相手の行動を許さない

 

ヒスイウインディ…強力なアタッカーでありながら、威嚇によって相手の物理アタッカーの抑制ができる

神速使いとして原種ウインディカイリューなども存在するが、特性が威嚇で且つ岩技を一致で使えるという点で唯一無二の性質を持っている

 

ハバタクカミ…物理偏重な構成で強力な特殊アタッカーが居ないところに穴埋めとして入れた

神速の一貫を自然と切れること、命中安定で高速高火力なアタッカーであることが強い

パラドックスが解禁されて以来常に活躍し続けている

 

個別解説

ウーラオス 連撃の姿

 

テラスタイプ…

持ち物…神秘の雫

性格…意地っ張り

技構成…水流連打 アクアジェット 挑発 見切り

努力値配分…60-252-20-×-12-164

実数値…183-200-123-×-82-138

調整意図

A…最大限のパワーを出したいため特化

HB…災いの剣×こだわり鉢巻×ノーマルテラスカイリューのA特化神速を確定耐え

きせきのタネ持ちA特化ゴリランダーのフィールド込みグラススライダーを確定耐え

HD…臆病C252(187)ハバタクカミのこだわりメガネ×フェアリーテラスマジカルシャインをWダメージで確定耐え

S…素早さランク−1のテツノツツミ抜き

→今回のチームは追い風と怖い顔しか素早さ操作の手段を搭載していませんが、トルネロス木枯らし嵐の追加効果で素早さが下がった場合に有効になるのでその点を考えました

 

バ ケ モ ノ

 

今年の世界大会で優勝しただけあって破格の性能を持っています

 

なんということでしょう~

水タイプのポケモンをHP8割以上から倒しきったではありませんか

(CV:ビフォーアフターのナレーション)

 

攻撃種族値が130とかなりの高水準な性能を持っている上に特性により相手の守るの影響を受けない、水流連打が確定急所なため威嚇を受けたり防御を上げられたりしても影響を受けない、おまけに先制技付き

これにはビフォーアフターもびっくり

 

神秘の雫と水テラスタルで元々高い攻撃性能を更に引き上げています

それに加えてトルネロスの雨乞いやパオジアンの災い補正などを組み合わせてダメージを伸ばすこともできます

世界壊せますね

 

特筆すべき点は挑発です

7.8月は勝手ながらインファイトが無いウーラオスは弱いと思っていましたが、挑発型のウーラオスを度々見かけることがありました。実際水ウーラオスの攻撃が全てモロバレルに対して通らない上にきのこの胞子やいかりのこななどを打たれて動きづらさを感じていたので試しに入れてみました

とても強かったです。(ごめんなさい)

ただ、DLC解禁後に水オーガポンが登場したことがかなり対戦に影響を及ぼしているためインファイトの必要性も感じてはいます

テラス前の水オーガポンに何もできないのはそれはそれでやりづらいですが、そこさえ我慢すれば割と問題ないです

というのも、持ち物やテラスタイプで水流連打のパワーをとにかく高めているので水半減の相手に対しても無理やり倒すことを狙える というのがインファイトが無くてもやっていける要因だと思います

挑発はモロバレルトリックルーム、立て籠もるヌメルゴンなどに対して打ちます

 

モロバレルの前で無力になりがちな水ウーラオスですが、1回モロバレルに挑発を打てば後は放置してモロバレルの隣を攻撃したらいいです

モロバレルに草技を入れることが基本的に無いからこそ取れるプランですね

ギガドレイン…7.4% リーフストーム…3.5% 草結び…2.2%

(ポケモンホームのシーズン11ダブル詳細データから抜粋)

 

万が一モロバレルに草技で倒されたとしても挑発したモロバレルがほぼ何もできないので、一方的に2VS1の状態で攻め続けて勝った経験もあります

トルネロス

 

テラスタイプ…ゴースト

持ち物…ゴツゴツメット

性格…控えめ

技構成…木枯らし嵐 追い風 雨乞い 怖い顔

努力値配分…252-×-228-12-4-12

実数値…186-×-119-161-101-133

調整意図

HB…災いの剣×こだわり鉢巻×ノーマルテラスカイリューのA特化神速耐え

S…準速カイリュー抜き

 

役割

追い風による素早さ操作で先手を取れるようにする

雨乞いで水ウーラオスの攻撃性能を強化したり、相手のイーユイやヒードランコータスなどの炎技を抑制する

・ヒスイウインディや水ウーラオスからの引き先として受け出しながらゴツゴツメットでダメージを与える

・水ウーラオスでは突破が難しい草タイプ(水オーガポンやモロバレルなど)に対して木枯らし嵐で負担をかける

・味方怖い顔でトリックルーム対策

 

単なる追い風役だけではなく持ち物や技構成を活かして様々な役割を担うことができます

禁止級伝説が使用可能なルールでカイオーガと組まれているところをよく見かけますね

強い水アタッカー+トルネロスの相性の良さや強さを実感します

雨乞いで水ウーラオスの攻撃性能を強化しながら自身の木枯らし嵐も必中になるという恩恵を受けられるので相性抜群です

 

特筆すべき点は怖い顔です

あまり使われることがないイメージですが、個人的には本質だと思ってます

追い風ミラーや相手のトリックルームを対応するにあたって有用です

 

ねこだましや神速対策として無難なゴーストテラスタルとしています

 

パオジアン

テラスタイプ…

持ち物…命の珠

性格…意地っ張り

技構成…氷柱落とし 聖なる剣 不意打ち 守る

努力値配分…AS252 b4

実数値…155-189-101-×-85-187

調整意図

B4…A特化ウーラオスの水流連打を確定耐え

 

はっきり申し上げますが、個人的に1番信用度が低かったです…

選出率ダントツの最下位

変えてもいいような気はしますが災いの剣による物理アタッカーの補強は唯一無二の性能なので続投していました

要検討な部分

 

場に存在するだけで水ウーラオス、ヒスイウインディ、ゴリランダーのサポートができる点は強かったです

 

 

カ・エールさんが世界大会で使用された型を努力値配分だけ変えて使用しました

パワーがとても高い型なので心置きなく攻められます

サーフゴー入りや、合体ヘイラッシャ、威嚇の無い構築などに対してたまに出したような覚えがあります

 

ウインディ(ヒスイの姿)

テラスタイプ…ノーマル

持ち物…こだわり鉢巻

性格…意地っ張り

努力値配分…AS252 h4

実数値…171-183-100-×100-142

 

役割

・特性の威嚇相手の物理アタッカーを抑制する

・諸刃の頭突きで相手を一撃で倒す

いわなだれで負担をかける、相手の体力を削る

神速で先制で倒し、相手の行動を許さない

 

こだわり鉢巻を持たせて相手に高い圧力をかけます

威力150の諸刃の頭突きの破壊力は凄まじく、等倍相手を一撃で倒し切る力があります

以下に例としてダメージ計算を記載

 

・H252 b4ヒードラン 92.4%〜109.0%(183〜216) 乱数56.25%

・H252 b4ゴリランダー 100.4%〜118.8%(208〜246)

・パオジアンの陽気氷柱落とし確定耐えゴリランダー

88.4%〜104.3%(183〜216) 乱数31.25%

・H252 b4ランドロス(威嚇受けてない想定) 106.1%〜125.5%(208〜246)

・H252 b4カイリュー(ノーマルテラス) 100.5%〜118.6%(199〜235)

 

災の剣込み

・HB特化モロバレル 104.5%〜123.5%(231〜273)

 

一撃で相手を倒し切ったり、倒せなかったとしても致命傷になります

技外しや、反動ダメージのデメリットはありますが、その分のリターンの大きさも確かです

相手を先に一撃で倒してしまえば反動ダメージを受けたとしても、こちら側が有利だと思うのでそこまで気にならないです

 

単なるアタッカーだけではなく、特性の威嚇によって相手の物理アタッカーを抑制できるので交代戦にも向いています

特にテツノカイナに対して威嚇が非常に重要な要素となります

テツノカイナの攻撃を下げることで水ウーラオスワイルドボルトを受けても耐えるようになるため、ウインディを上手く活かすことが大事になってきます

また、ウインディ自身にとっても相手のパオジアンの攻撃を下げることで聖なる剣を耐えるようになるので、行動保証ができます

 

いわなだれはタイプ一致且つこだわり鉢巻を持っているので強力な全体技となり、追い風を合わせることで相手2体に大きな圧力をかけられます

 

フレアドライブについて

岩技を撃っている方が強いことや、草ポケモン相手の受けテラスを考えてフレアドライブはあまり撃たなかったですが、一応タイプ一致である上に技範囲的に必要なので入れない理由は無いです

 

威嚇を入れたり、基本的に確実に撃てる神速を撃つだけでも試合に貢献してくれるので動きづらい状況や苦手な相手と対峙したとしても最低限の活躍ができる点も強いです

 

神速は不一致技ですがこだわり鉢巻とノーマルテラスによって火力補強ができるのでかなり強く扱えます

グラススライダー、不意打ち、アクアジェットなどの先制技よりも優先度が高い点や、同じ神速使いのカイリューに対しても素早さ種族値の関係上こちらのウインディの方が速いので先制技使いに対して強いと言えます(前期ダブルのカイリューのデータで意地っ張りが89.6%、陽気が4.9%)

 

ヒスイウインディは自分で実際に向き合ってから強さを実感しました

他の人がチームに入れているのを度々見かけていましたが、4倍弱点が2つもあることや格闘に弱いこと、草が等倍になってしまうことなどデメリットの方にしか目がいかないで強みが見えていませんでした

前述の挑発入り水ウーラオスと同様に、実際に試してみた上で判断することがとても大切だと思います

ヒスイウインディを考察したり、実際に活かした先人のおかげで今の僕があります

 

ゴリランダー


テラスタイプ…

持ち物…きせきのタネ

性格…意地っ張り

努力値配分…172-252-4-×-4-76

実数値…197-194-111-×-91-115

調整意図

S…追い風中にこだわりスカーフ持ちの準速100族抜き

 

役割

・超パワーのウッドハンマーで相手を破壊する

・グラススライダーで相手のハバタクカミや水ウーラオスなどを先制で倒し、行動を許さない

ヒスイウインディや水ウーラオスからの交代先として活用し、水、地面、草技などを受けながらねこだましで切り返す

ねこだましを用いて突撃チョッキやこだわり持ちの相手を詰ませたり、ウーラオスの水流連打のサポートをする

・イエッサン絡みの相手に対してフィールドを張り替えて対応する

トリックルーム系統に対してねこだましを駆使してトリックルームターンを凌ぐ

モロバレルに対してきのこの胞子を受け出ししてからねこだましで止める

 

2020年、2022年のインターネット予選で予選抜けを果たした時にお世話になった最強格の草アタッカー

持ち物と技構成は過去2回インターネット予選を勝ち上がった時全く同じで、努力値配分だけ異なります(この型以外のゴリランダーも度々触れています)

 

ゲームバランスの調整が加えられて前作と比べてグラススライダーの威力がかなり落ちましたが、それでもなお強いです

かなり大きな痛手ではありますけど…泣

ただ、グラスフィールド状態で撃つウッドハンマーの強さは相変わらず健在で等倍相手を一撃で倒しきったり、致命傷を与えることができます

きせきのタネを持たせた草エース特化型を好んでいますが、突撃チョッキを持たせてとんぼ返りや地面技を入れて行動回数を増やしたり立ち回りの幅を広げた型も強いと思ってます

 

テツノカイナに対してねこだましで止めたり、ウッドハンマーで無理やり倒したりなどかなり重要な役割を担っています

 

 

ハバタクカミ

テラスタイプ…フェアリー

持ち物…こだわりメガネ

性格…臆病

努力値配分…100-×-68-180-4-156

実数値…143-×-84-178-156-192

調整意図

HB…命の珠A特化ゴリランダーのフィールド込みグラススライダーを87.5%で耐え

→本来は93.5%で耐える調整にするつもりでしたが、ダメージ計算サイトの誤差でずれが生じていました…Bに8足せば最高乱数切りの調整ラインが実現できます

C…HPに厚く伸ばしたハバタクカミをシャドーボールで倒す可能性を上げる、チョッキD振りテツノカイナに対してのムーンフォースのダメージが伸びるラインを探した結果たどり着いた

S…最速オオニューラ(189)抜き調整しつつ、ミラーに対して先手を取る可能性を少しでも上げた素早さライン

 

ハバタクカミの中で1番気に入っている型です

こだわりメガネ×フェアリーテラスで攻撃性能を高めたムーンフォースは相手を一撃で倒す破壊力があります

受けのテラスも強いですが、メイン技のフェアリーのパワーを上げられる点と悪技を半減で受けられる点が強いのでずっとフェアリーテラス型を愛用してます

長い間最速で運用していましたが、135族のミラーでしか活躍しないという印象を受けて過剰なように感じました

先手を取れる点は強いのですが、火力や耐久のどこかに支障をきたすと考えてこのチームを考える際に改めて配分を練りました

 

このポケモン、ずっと最前線で活躍していてすごいですよね(小並感)

命中安定で高速高火力の特殊アタッカー…ガラルの黒き愛馬を連想します

 

自由枠は10万ボルトにしていますが、パワージェムを入れるのも良いと思います

 

雑感

僕の中での基本的な選出はトルネロス、水ウーラオス、ヒスイウインディ、ゴリランダーの4体をいろんな順番で出すことが多かったです

追い風や先制技を用いて先手を取ったビートダウンの動きができる上に、威嚇やねこだまし、タイプ補完を活かして交代を絡めた戦い方もできて1番信用していた4体でした

もちろんゴリランダーやトルネロスを添えて先発ハバタクカミを通していくパターンや、パオジアンウインディで高火力先制技で圧力をかける試合展開などもすることがありました

いろんな立ち回りができてとても楽しいチームでした

そして何より破壊力が凄まじい

物理アタッカーは全員攻撃特化させて、チームとしてはトルネロス以外全員攻撃性能を高める持ち物を持たせています

半減相手にも無理やり倒す力を持っていてとても頼もしかったです

よくある6体に、自分らしさを映し出せたかなりお気に入りのチームとなりました

ですが、まだまだこのチームに対する理解や信頼が足りていないとも思います

今後もこのチームを使い続けて、理解を深めたり改良を加えたりといった方針を取るかもしれないです

 

 

終わりに

9月シーズンは最高1989という中途半端な戦績で散ってしまい心残りがあるまま解散を決意しました

しかし、10月に入ってから他のチームを試してもなかなか納得行くチームに出逢うことがなく、もう一度向き合ってみた結果、今作初のランクマッチtop30を獲得しました

1ヶ月前の自分より好成績を残せた上にリバティノート様に掲載されたのは嬉しいのですが、欲を言えばもっと上に行きたかった気持ちもあります

対戦することへの不安、自分への不信感、最終的に盛大に負け続ける傾向などを考えて妥協点を探しながら保守的になってしまいました

1回今作のランクマッチでtop30に入れたので次からはレート、順位、勝率などより良い戦績を目指したいです

 

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました